骨盤や背骨が歪むってどんな感覚?
お問い合わせの際に「骨盤が歪んでるんです!」「背骨が歪んでるんです!」と言ってくる方は実はあまり多くありません。多くの方は「腰が痛い」などの今感じている症状を訴えてきます。
それだけ骨盤や背骨が歪んでいると直接認知する事は、ご自身では認識しずらい感覚になるのです。女性の方で産後に骨盤が歪みやすい事については、最近になってよく知られてきているようです。もちろん産後において骨盤の歪みは生じやすいです。
放置しておくと腰痛に悩まされる方が多くいらっしゃいます。更に骨盤の歪みから背骨の歪みを発症してしまい、肩こりや頭痛などに悩まされてしまう方も非常に多くご相談いただいております。
骨盤の歪みは産後だけに発症するわけではありません。
お身体の歪みは若年層から高齢者まで非常に幅広く認められます。
ご自身やご家族、身近な方で「腰が痛い、肩が凝る、頭痛がする」などの複数の症状を併発している方はいらっしゃいませんか?症状が複数ある方ほど、骨盤や背骨に歪みが強く認められる場合が多いのです。お身体の不調は感じていても、骨盤や背骨が歪んでいる事には気づいていない方が非常に多いです。体調不良を抱えている方においては、歪んでいる状態であっても日常生活の一部なってしまい、対応が遅くなることで更なるお悩みが増えてしまうのです。
どこが歪みやすいの?
ズバリ!仙腸関節が歪みやすいです。上の図をご参照下さい。確認できますでしょうか?
仙骨と寛骨の繋ぎ目にあたる関節が仙腸関節になります。
この関節は左右にあり片側だけでなく、両側に歪みが認められる場合が少なくありません。
この仙腸関節を中心に歪みが生じやすくなります。
仙腸関節はどのように歪むのですか?
えっ!?と思われるかもしれませんが、実は仙腸関節はあまり動きません。ですが、わずかに動きます。このわずかな動きの有無が見落とされてしまったり、骨折しているわけでもないので、病院で検査しても異常なしと言われてしまう原因となります。基本的に検査画像は静止画が多くなります。仙腸関節のわずかな動きの有無を確認する機会は非常に少ないと考えられます。
仙腸関節の動きは0.5ミリ~2ミリ程度の動きで施術者の手元で確かに確認できます。この数ミリの動きがなくなってしまうと、近くの股関節や背骨、周辺の筋肉が必要以上に頑張ってくれます。「周辺が頑張ってくれるなら安心だ!」と思いますか?確かに弱点をカバーしてくれることは良い事とも考えられます。ですが、この状況が長く続いてしまうと今度はこのカバーしてくれていた部位が疲弊してしまいます。そうすると骨盤は周囲からの悪影響も受けることになってしまい、傾いたり開いたりと歪み方も更に顕著になってしまいます。
歪んでしまった時は特徴的な形状があるのですか?
骨盤の歪みの形状になります。骨盤が開いたり、左右の高さが異なったり、前方や後方に傾いたりといった歪みの形状があり、これらが混合する症例もございます。上の図はかなり顕著な状態です。ここまでくると病院でも指摘される方がいらっしゃるかもしれませんね。
実際にはかなり軽度の歪みでも強い症状を訴えて来院される患者様が少なくありません。
歪んでしまう原因は何ですか?
多くは日常生活での悪習慣や過去のケガ、仕事での不良姿勢や過度の負荷などが影響しています。
一例ですが、一日中オフィスで足を組んで座っているとどうなるでしょうか?
股関節に過剰な負荷がかかり過ぎてしまい、良い姿勢とは言えませんよね。
この様に歪みの原因は日常生活に潜んでいる事が多いのです。
歪みを正していくことでのメリットは?
ここまでお伝えすると、メリットが非常に多い事はおわかり頂けると思います。
多くの症状で骨盤や背骨に歪みが認められます。骨盤や背骨はお身体の軸に相当します。
軸が安定しなければ腰や首などの症状だけでなく手足など他の部位にも悪影響を与えます。
整体によって歪みを正していければ、このような悪循環を断ち切ることができ、逆に好循環の良い影響をお身体全体に与えていくことが可能となります。